一般的に奪三振を取る投手は、自分だけでアウトカウントを増やせるために良い投手だと言われています。
そしてその奪三振力を示す数値が奪三振力です。
奪三振力の計算方法は、奪三振数÷投球回数x9、でつまり1試合9回を投げるとどれくらい三振を奪えるか、という数値です。
これを今年の阪神タイガースの投手陣で見ていきたいと思います。
まずは先発陣から。数値は奪三振力(奪三振率とも言われます)です。
順番は背番号順です。
西 勇輝 5.95
伊藤 将司 5.07
秋山 拓巳 7.26
ガンケル 6.93
青柳 晃洋 5.99
髙橋 遥人 10.10
次に中継ぎ、抑えの投手
岩崎 優 7.96
岩貞 祐太 7.68
馬場 皐輔 7.42
藤浪 晋太郎9.68
及川 雅貴 8.77
アルカンタラ7.28
スアレス 8.37
上記の数値を見ると、髙橋 遥人 10.10、藤浪 晋太郎 9.68、及川 雅貴 8.77、スアレス 8.37の数値がずば抜けていることがわかります。
しかし逆にこれだけでは、阪神タイガースの中で優秀な投手、というのは判断出来ないことがわかります。
そこで近年、メジャーでは投手を判断するのに最重要とされている数値が安定力です。
その計算方法は、シーズン中の奪三振数を与四球で割った数値で一般的に K/BB と表されます。
三振が取れて、なおかつ四球が少ない投手で、一般にその数値が 3.5 を超えると優秀、と言われています。
早速見ていきましょう。まずは先発陣から。
数値は初めの数値が三振で後の数値が四球です。
ちなみに、3.5に近い、または超えている選手を黄色で抜いています。
西 勇輝 95÷40=2.375
伊藤 将司 79÷34=2.323
秋山 拓巳 107÷25=4.28
ガンケル 87÷24=3.625
青柳 晃洋 104÷48=2.166
髙橋 遥人 55÷5=11
次に抑え、中継ぎ陣から
岩崎 優 51÷15=3.4
岩貞 祐太 33÷14=2.357
馬場 皐輔 39÷17=2.294
藤浪 晋太郎52÷40=1.3
及川 雅貴 38÷24=1.583
アルカンタラ48÷14=3.428
スアレス 58÷8=7.25
上の数値を見ると、髙橋 遥人投手の能力はずば抜けています。
しかしイニング数が極端に少ないので今年は参考にしません。
ちなみに
2011年 田中将大 8.93
2003年 上原浩治 6.64
1982年 江川 卓 8.17
上の3投手が日本の投手の中では優秀と言われていますから、髙橋 遥人投手の来季以降が楽しみです。
そして特筆すべきはスアレス投手の数値ですね。
せーブ王というタイトルを取って、安定力が 7.25 です。
圧倒的数値ですから、今年の阪神タイガースの成績はスアレス投手無くしては語れないのかもしれません。
だからスアレス投手がいない来季は超心配です。
そして先発陣では、秋山 拓巳投手の数値が優秀です。
矢野監督は秋山 拓巳投手に対する扱いが雑ですから、これだけの数値を出している投手というのはデータを取るまでわかりませんでしたが、数値で見れば一流選手の数値です。
そして勝ち星も2年連続の二桁勝利投手で、これはセリーグでは秋山 拓巳投手だけなんですが、その割には全然それなりの扱いを受けていないと感じるのは自分だけなんでしょうか?
とにかく、2021年度の阪神タイガース投手陣の中では、上記の数値から、投球回数、勝ち星等も考慮し、先発陣では秋山 拓巳投手、抑えはスアレス投手がNo,1投手である、と我がサイトでは勝手に断言します。
ちなみに文句があっても受け付けません(^^;
次はバッターも見ていきたいので明日か明後日か、まとめてみます。
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