阪神・中野、来季は50盗塁2年連続盗塁王へ企図数は倍に 阪神タイガース

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セ・リーグ盗塁王に輝いた阪神・中野拓夢内野手(25)が23日、2年連続の盗塁王獲得と50盗塁を来季の目標とした。筒井外野守備走塁コーチとの意識改革が実を結び、今季は両リーグトップの30盗塁をマーク。今季の盗塁成功率は・938(32企図で30回成功)だったが、来年は盗塁企図数60以上を目指し、相手バッテリーをかく乱する。

ルーキーイヤーの今季は中野=盗塁という印象を植え付けた1年だった。両リーグトップの30盗塁。積極的に前の塁を狙い、強肩捕手の送球を何度もかいくぐった。盗塁への自信もついただけに、来季は大幅に盗塁数を増やすことを目標とした。

「高い成功率を求められるとなかなか思い切ったスタートが切れなくなってくるので、来年は企画数も増やしながら、盗塁の数も50盗塁を目標に。来年は、数を一気に上げていきたいと思います」

元々、盗塁に自信のある選手ではなかった。宜野座キャンプでは二盗を狙ってアウトになる割合が高く、盗塁に対しての自信をなくしていた。そんな中野がなぜ、盗塁王獲得に至ったのか。筒井外野守備走塁コーチの助言が、中野の盗塁への意識を変えた。

4月上旬に同コーチから「帰塁がうまいのに、この(小さい)リードはもったいない」と指摘を受け、1歩分に相当する80センチ以上のリードを従来より大きく取るようになった。二塁までの距離が近くなったことで、盗塁成功率がアップ。試合の中で確かな手応えをつかんでいった。

「スタートを切る勇気がアマチュア時代にはなかなかなかった。非常にいいアドバイスをもらい、自信を持って走れるようになりました。いいスタートが切れるようになったのも、帰塁をあまり考えないようになったことじゃないかなと思います」

2年連続盗塁王を実現するため、盗塁企図数は「60回くらいはしたい」と青写真を描く。シーズン最終盤は盗塁への警戒度を高めていた相手バッテリーを意識し、スタートを切れないこともあっただけに「来年は、警戒されている中で一つでも多く走れるように」と決意した。超積極的盗塁を体現し、盗塁王の座を不動のモノとする。

 

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